わがまま

2004年9月6日 恋愛小説
「11月3日 結婚式のスピーチ頼まれた」
「え〜」
「やめたけど」

やめたっていったのに、11月3日には一緒にいられると、
思っていたから、え〜って言ってしまった。
しつこいかなって思ったけど、話題をかえられなかった。

ちょっと気まずかった。
「お昼食べてくる」
「おう、食うてこい」

ヤキモチじゃなく、独占欲かな。
独占なんて無理なのに、単なるわがままなのに。

「何時になったら遊べるんだからって思いたかっただけ。
 うっとうしかったね。ごめん。」
メールを送る。

このメールですらうっとうしいだろうなと思う。
でも、送らずにはいられない。

今日は、私のほうから話し掛けないでおこう。
黙って、帰っちゃっても、自業自得ってもんだと思ってすごす。

夕方、残って作業の続きをしてると、
何も言わず、私の前に座り、作業を手伝ってくれた。

水を替える。
手を洗う。
話をする。
いっしょにする、ひとつひとつの事がうれしかった。

こんなにそばにいてくれるのに、
わがままだったね。

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